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テーマ | Finding ‘economical movement’ through the influence of Butoh on contemporary moving bodies. |
内容 | 現代の過剰で暴力的な状況に対抗し得る身体言語である「economical movement」を開発するヒントとするために、特に「歩行」に焦点をあて、舞踏および舞踏から派生したダンスやパフォーマンスの実践についてリサーチをおこなう。 |
■公開プログラム:トーク
日時 | 2025年2月5日(水)19:00-20:30 |
場所 | 森下スタジオ(東京) |
タイトル | 身体に刻み込む——傷と証言 (Marking the body: wound and witness) |
・アーティスト・トークの内容
インドのアーメダバードを拠点に活動するパフォーマンス・アーティストで、「Conflictorium (Museum of Conflict :紛争のミュージアム)」等での活動を通じて紛争や分断に創造的な方法で橋を架けることを目指してきたアヴニー・セティ氏によるトークを開催いたします。セティ氏がこれまでにおこなったパフォーマンスや、携わってきたプロジェクトのコンセプト・実際の取り組みについて紹介します。
「このトークでは、インド・グジャラート地方の心理社会的な地形によって形作られた、“記憶の場所”として、そして“証言”としての身体について語ります。私のパフォーマンス実践では、暴力の歴史や集合的な記憶が宿る場所を探求し、身体を媒体として、記憶と忘却、破裂と修復の間にある緊張関係を読み解きます。
このような、異なるナラティブが交錯し、沈黙が共有される場所の中で、私の実践は公道、教室、舞台といった個人的・集合的な歴史が交わる空間において展開されます。振付の探求と身体的な実践を通じて、身体を“記録を刻む場”であり、かつ“抵抗の手段”として捉え、トラウマと回復力(レジリエンス)の交差点を描き出します。
今回は、集団的な内省の場を提供し、パフォーマンスをキュレーション的な行為として捉えます。時には、既存の動きの枠組みを問い直すことを通じて、歴史、記憶、つながりの可能性、そして再生について親密かつ公的に向き合う機会となるでしょう。(アヴニー・セティ)」
日英逐次通訳あり。
上記のアーカイブ配信はYouTubeで以下のリンクからご覧いただけます。
■プロフィール
英語表記:Avni Sethi
パフォーマンス・アーティスト
信仰にまつわる伝統や、対立するナラティブの場から着想を得たパフォーマンスを展開。観客とパフォーマンスする身体との親密な関係性を探求し続けてきた。「暴力の文化がどのように身体に刻み込まれ、動きや姿勢、表情を形作るのか」という点に、特に関心を持ち、ダンスを通じてこれらの痕跡を探求するとともに、身体が葛藤と回復を物語ることができる空間の創出を目指す。
これまでに「Conflictorium (Museum of Conflict : www.conflictorium.org)」と「Ordo Performance Collaboratory」を設立。「Mehnat Manzil: Museum of Work」の共同設立者でもある。
→来日者紹介