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テーマ | Facing Violences |
内容 | 「さまざまな形態の暴力」、「芸術を通じた自己防衛の戦略」に着目し、日本でおこなわれている、ジェンダーやクィア、家族、国家、土地といった枠組みの中で展開される暴力にまつわる芸術的実践についてリサーチする。 |
■公開プログラム:トーク
日時 | 2024年12月2日(月)19:00-20:30 |
場所 | 森下スタジオ(東京) |
タイトル | Violence. Thoughts on artistic strategies of self-defense |
・アーティスト・トークの内容
2024年10月に現代舞台芸術フェスティバル「Festival Belluard Bollwerk」(スイス・フリブール)のディレクターに就任した、エリザ・リープシュ氏によるトーク。
「私たちは日々、不可解な形の目に見えない暴力や想像を絶する恐怖に直面しています。現代は、資本主義的なネクロポリティクスが私たちの身体の生死を規定している時代です。セゾン文化財団でのレジデンスの一環として、土地、国家、国境、健康(を管理する権力)、ジェンダー、家族、国家、警察、ファシズム、ナラティブといった枠組みにおける暴力と、その展開に関するキュラトリアル・リサーチをおこないます。
私たちの身体、環境、テクノロジー、官僚主義、規範、ナラティブなどを通じて暴力を経験し続けるとき、私たちはどのように暴力と関わり、反応し、考察することができるのでしょうか。暴力はどのようなファンタジーを生み出すのでしょうか。また、時間が経っても解放や救済が得られないとき、私たちはどのような創造や表現をおこなうことができるのでしょうか。そして、自己防衛と抵抗の芸術的戦略とはどのようなものでしょうか。
ブリュッセルのBeursschouwburgでは「Architectures of Violence. 3 days on borders, fences and hijacking public space」や「In Harm’s Way. A conversation about sexual violence, self-defense and artistic strategies」を企画しました。国境を越えた連帯と一時的なコミュニティの空間構築のためのツールとしてアートを理解し、共有し、つながりを創り出すために、私のこれまでの芸術的リサーチと共同キュレーションの実践についてお話します。(エリザ・リープシュ)」
アーカイブ配信の視聴をご希望の方は、フォームよりお申込みください。
■プロフィール
英語表記:Elisa Liepsch
2019年から2024年まで、Beursschouwburg(ブリュッセル)のパフォーミングアーツ部門で責任者をつとめる。また、ムーゾントゥルム(フランクフルト)では、「Afropean Mimicry & Mockery in Theatre, Performance & Visual Arts 」(2014-2016)や「im*possible bodies (2018-2019)」などを企画。フェスティバル・テアターフォルメン(ブラウンシュバイク)では、モザンビークや南アフリカ、ナイジェリアのアーティストとのレジデンシー・プログラムを開発した。2010年から2013年にはワイマール国民劇場(ワイマール)のドラマトゥルギーチームに所属。2010年の世界演劇祭(ルール地方)で、その芸術監督を務めたフリー・レイセンとともに働いた経歴を持つ。2024年10月、Festival Belluard Bollwerk(フリブール)のディレクターに就任。
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