2021年

 

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2021年セゾンAIRパートナーシップ
オンライン・シンポジウム「日本とオーストラリアにおける先住民の文化芸術活動の50年を振り返る」

■オンライン・シンポジウム
・開催概要
日時:2022年3月17日 16:00-18:30
オンライン
・内容
日本とオーストラリアの先住民の文化芸術活動の事例として、1974年に開館したフッツクレイ・コミュニティアーツの活動や先住民文化プログラムを紹介するとともに、北海道の白老におけるポロトコタン(旧アイヌ民族博物館)の誕生から現在に至るまでの文化活動を振り返り、今後の国際文化交流事業の可能性や展望について意見交換を行った。

 

■登壇者プロフィール

野本正博(民族共生象徴空間「ウポポイ」運営本部・文化振興部長)

1963年白老町生まれ。2012年から2018年までアイヌ民族博物館の館長。国内外のアイヌ文化展の企画・制作に関わり、アイヌ工芸を自ら制作する。1999年スミソニアン博物館「AINU Spirit of Northern People」の展示を制作。現在も同館の北太平洋諸民族の文化と交流史の参考資料として、アイヌの交易船「イタオマチㇷ゚」が展示されている。
近年は世界各国の博物館・美術館における先住民族の展示、交流をテーマに活動。2018年より民族共生象徴空間「ウポポイ」運営本部・文化振興部長を務めている。

ヴィッキー・クーゼン ヴィッキー・クーゼン (アーティスト、フッツクレイ・コミュニティアーツ、先住民アドバイザリー・グループ・メンバー)

オーストラリアの先住民、グンディッジマラの女性アーティストで、ヴィクトリア州西部地区出身。自身の活動を導く祖先と長老に感謝し、約40年間、アボリジニ・コミュニティに関わる活動を行う。言語の再生、儀式、コミュニティアート、パブリックアート、視覚芸術、舞台芸術、執筆など、多領域にわたる創造的な文化・芸術表現を行い、先住民の文化的知識や実践の再生、活性化に貢献している。
母国語であるKeerray Woorroongのポッサムの皮のマントのストーリーと言語の再生に関するシニア・ナレッジ・カストディアンを務めるほか、ロイヤルメルボルン大学でリサーチ・フェローとして先住民に関する言語の再活性化を継続するモデルや経路の開発を目的とするプロジェクトに取り組んでいる。

ダン・ミッチェル (フッツクレイ・コミュニティアーツ、シニア・プロデューサー)

フェスティバル、サーカス、演劇、音楽、パブリックアートなど、多様な表現に関わるクリエイティブ・プロデューサーとして30年のキャリアを持つ。オーストラリアの先住民、ワジュク、ヌーンガーとヨーロッパのルーツを持ち、オーストラリア文化に内在する緊張、機能不全、矛盾に惹かれ、そこで共有される物語や経験、場からの離脱と場とつながりを持つ遷移に大きな関心を寄せている。アート、儀式、物語を通して共有されるアイデンティティーの理解を深めることを願い、この道を歩んでいる。
2019年にDue West Arts Festivalを共同プロデュースするためにフッツクレイ・コミュニティアーツに着任し、現在は先住民文化プログラムを統括している。

■クレジット
共催:公益財団法人セゾン文化財団、フッツクレイ・コミュニティアーツ
協力:公益財団法人アイヌ民族文化財団

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当財団の活動に対しまして、ご理解・ご支援をいただき、深く感謝いたします。(2024年2月現在・50音順)