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■リサーチ概要
テーマ | 国境を越えたエンターテイメントの策略:何が上演され、誰が上演し、誰が観ているのか? |
内容 | 国境を越えたエンターテイメントをテーマに、フィリピン系日本人または日本に居住するフィリピン人のエンターテイナーについて、その社会的、文化的、歴史的な背景や労働環境、エンターテイナーとしてのアプローチに関するリサーチを行った。滞在中、フィリピン人のエンターテイナー、向島の花街や秋葉原のメイドカフェ等を訪問。また、日本舞踊の稽古に参加した。そして、日本におけるエンターテイメント業界の「女性らしさ」を表す様々なパフォーマンスを身体表現として考察した。 |
■活動実績
2014年10月13日 | 来日 |
2014年10月14日‐11月26日 | アーティストや舞台芸術関係者、エンターテイナーと面会 日本舞踊の稽古に参加 フェスティバル/トーキョーや劇場で観劇 など |
2014年10月28日 | パブリックトーク 森下スタジオ |
2014年11月25日 | ショーイング 『HOST』 森下スタジオ |
2014年11月27日 | 帰国 |
■パブリックトーク
・パブリックトーク開催概要
日時 | 2014年10月28日(火) 19:00-20:30 |
場所 | 森下スタジオ Cスタジオ |
タイトル | 「マージナルな身体と国境を超えるエンターテイメント」 |
・パブリックトークの内容
アイサ・ホクソンの過去の作品について解説していただくとともに、ヴィジティング・フェローでのリサーチのテーマである「国境を超えるエンターテイメントの策略」についての構想をプレゼンテーションした。
パブリックトークのプレゼンテーション全文 →
■ショーイング:ワーク・イン・プログレス
・開催概要
日時 | 2014年11月25日(火) 開場18:30 開演19:00 |
場所 | 森下スタジオ Aスタジオ |
タイトル | 『HOST』 (コンセプト・振付・出演:アイサ・ホクソン) |
・ショーイングの内容
「女性の労働者はパフォーマンスで何を明らかにし、何を秘密にしているのだろうか。労働者として女性らしさを表現しているのであれば、そのパフォーマンスにはいつ終わりがあり、いつ現実が始まるのだろうか」という問いをもとに、ホステスが従事するエンターテイメント業界の「女性らしさ」を表す様々なパフォーマンスを身体表現として考察し、創作過程の一つの取り組みとしてワーク・イン・プログレスを提示した。
■プロフィール
英語表記:Eisa Jocson
2010年、都市の公共空間にある旗や標識のポールを用いてポールダンスを披露する作品『Stainless Borders: The Deconstruction of Architecture of Control』 を発表。その後、女性のポールダンサーに対する固定観念やその文脈に疑問を呈する創作を発展し、セクシャリティ、暴力、権力等をテーマにポールダンスを踊る作品『Death of the Pole Dancer』(2011)を発表。また、ナイトクラブ等で男性が男性の観客にむけて踊るパフォーマンスを女性の身体で体現する作品『Macho Dancer』(2013)を発表し、世界的に注目を集めて、ヨーロッパで巡演されている。