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2024/08/07

「次世代の芸術創造を活性化する研究助成」 2023年度助成対象事業報告会②のご案内

セゾン文化財団では、2023年度の「次世代の芸術創造を活性化する研究助成」助成対象者による研究成果や提言内容を共有する報告会を開催します。助成対象者のケアまねぶのメンバーによる活動報告と、社会デザイン領域での文化やアートの可能性を専門とする若林朋子氏をゲストに迎えたディスカッションを実施します。

本研究助成は匿名の個人の方からの当財団への寄付金を財源に開始。現代演劇や舞踊の支援、文化政策の制度や仕組みに関する現状や課題への問題意識を土台にした調査、研究を対象とし、その結果に基づいて、国や地方自治体等の公的機関や民間団体へ具体的な政策やプログラムを提案する事業を支援しています。

ケアマネジメントを用いたアーティスト支援の提言作成報告

日時:2024年9月10日(火)19:00-20:45
会場:Zoom ウェビナー

発表者:ケアまねぶ:奥山理子、タカハシ ‘タカカーン’ セイジ、長津結一郎、松岡真弥
ゲスト:若林 朋子

報告会概要
アーティスト支援に関する環境が変化し、活動を続けていくための仕組みづくりや、文化芸術関係者向けの支援窓口の設置が全国的に増えています。アーティストとオファーする側とが公正な関係性を築けているか、不均衡を是正するための働きかけも多くみられます。
「ケアまねぶ」では、アーティスト自身の顕在化した/もしくは潜在的なニーズに基づいたサポート体制の構築が求められていると考え、社会福祉の「ケアマネジメント理論」に着目。個人の「尊厳」や「自己決定」を保障し、適切なサービスの選択ができるように支援するその仕組みを、アート分野に援用する形でひとりひとりのためのケアの可能性を模索しています。
リサーチでは、アセスメント〜ケアプランの作成〜モニタリングとフィードバックを試行。2年間の3つの事例をもとに提言書をまとめました。アーティスト支援におけるケアマネジメントの実装に向けた取り組みを報告します。(ケアまねぶ)

ケアまねぶ
福祉・芸術分野の研究や実践をするメンバーによって構成されているリサーチ・コレクティブ。これまで、それぞれの現場で出会ってきた事象への問題意識をもとにして、芸術分野に広がるハラスメントの課題などに対して問題意識を共有してきた。2022年1月ごろより定期的に集まり始め、福祉制度の芸術現場への応用を模索するような議論を重ねてきた。

奥山 理子
みずのき美術館 キュレーター、Social Work / Art Conference ディレクター
2012年のみずのき美術館の開館時よりキュレーターとして企画運営を担う。2019年よりHAPSにて共生社会をテーマとした事業に参画し、福祉をはじめとする多様な分野と文化芸術をつなぐための相談事業を行っている。

タカハシ ‘タカカーン’ セイジ
一般社団法人一人一人社、すごすセンター(障害福祉サービス)運営、アーティスト、介護福祉士
障害福祉分野での表現に出会い衝撃を受け、創作支援を行う福祉現場を渡り歩きながら、並行してアート活動を行う。福祉と芸術が混ざり合う場でうまれた感動や葛藤を胸に「福祉施設」設立を願い続け、京都市内にて運営を開始したばかり。

長津 結一郎
九州大学教員[アーツマネジメント、文化政策]
多様な関係性が生まれる芸術の場に伴走/伴奏する研究者。ワークショップに関する教育、芸術作品のマネジメントやプロデュースにも関わる。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会、2018年)。

松岡 真弥
Mapino Front 代表、アーツオーガナイザー、キャリアサポート
身体表現のマネジメントを中心に、劇場制作、アートスペース/アートプロジェクトの事務局運営等、ジャンル横断する創作の場づくりと上演展示に携わる。現在は文化芸術に関わる人材のサポートとキャリアコンサルティングを試行中。

若林 朋子
プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授
英国で文化政策を学んだのち1999~2013年企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業の文化活動や芸術支援の環境整備に従事。13年よりフリー。各種事業の企画・コーディネート、調査研究、評価、企業の社会貢献活動の開発、自治体の文化政策立案、NPOや公益法人の運営支援などを行っている。2016年より二足の草鞋で大学院教員。社会人院生と切磋琢磨しながら、社会デザイン領域で文化やアートの可能性を探る。

申込方法:ご参加をご希望の方は以下のリンクからお申込みください。
https://www.saison.or.jp/240910webinar/register

主催:公益財団法人セゾン文化財団 *「助成事業に係る広報活動やネットワーク構築」の一環として本報告会を実施します。

報告会概要については、以下のご案内をご参照ください。

-寄付プログラム-次世代の芸術創造を活性化する研究助成 2023年度助成対象事業報告会②のご案内

※広報物の一部で、当日の時間を「19:00-21:45」と表記しておりましたが、正しくは「19:00-20:45」となります。

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当財団の活動に対しまして、ご理解・ご支援をいただき、深く感謝いたします。(2024年12月現在・50音順)