地域文化を支える仕組みの30年を振り返る
これまでの議論をこれからの実践につなげるために必要な基盤とは?
セゾン文化財団では、2024年度の次世代の芸術創造を活性化する研究助成の報告会を開催します。助成対象者の一般社団法人associations/地域と文化と制度の研究会のメンバーによる活動報告と、舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)の小野江麻里子氏をゲストに迎えたディスカッションを実施します。
報告者:佐藤 李青、小川 智紀、田中 真実、戸舘 正史、上地 里佳 地域と文化と制度の研究会
ゲスト:小野江 麻里子 舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)
日時:2025年9月11日(木)18:00-19:45
会場:森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6:都営新宿線、大江戸線「森下駅」 A6出口徒歩5分)
定員:15名
参加:無料(事前申込制)
申込方法:ご参加をご希望の方は以下のリンクからお申込みください。
https://www.saison.or.jp/250911debriefing/register
※後日、アーカイブ配信も実施いたしますので、アーカイブ配信のご視聴を希望の方も上記のリンクからお申込みください。
報告会概要
この数十年で、地域を舞台とした文化事業が増え、その中間支援の仕組みも広がってきました。アートNPOやアーツカウンシルなどで現場を支える “現場” の担い手は、個々の事業に伴走し、よりよい実践へと後押しするため、さまざまな工夫や取り組みを重ねています。活動同士を横断的につなげたり、現場の環境を整備・改善したりと、各地で試行錯誤が続けられています。
では、その担い手にとって必要な共有知とは何なのだろうか。日々の実践の足元を支え、新たな担い手へのバトンになるような考え方。それを探るために、わたしたちは歴史をたどり、理念をふりかえることが、ひとつの方法になるのではないかと考えました。今回はリサーチを通じて出会ったキーワードを軸にディスカッションの場をひらきます。(地域と文化と制度の研究会)
一般社団法人associations/地域と文化と制度の研究会
中間支援の立場で地域の芸術文化活動にかかわってきたメンバーが、それぞれが携わっている現場から見えてくる課題や理念について研究会や読書会、フィールドリサーチ等を通じて議論を行っている。2025年8月、地域と文化をめぐる思考と実践とプラットフォーム「region」を開設準備中。
佐藤 李青 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
多様な主体の連携により、地域の文化事業を実践する東京アートポイント計画やTokyo Art Research Lab、東京都・区市町村連携事業などを担当。Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)には立ち上げから終了まで携わる。2011年6月より現職。単著『震災後、地図を片手に歩きはじめる』(アーツカウンシル東京、2021年)、共著『文化政策の現在』(東京大学出版会、2018年)ほか。一般社団法人associations 代表理事。
小川 智紀 (認定NPO法人STスポット横浜 理事長、社会福祉士、社会教育士)
2004年、STスポット横浜の地域連携事業立ち上げに参画し2014年より理事長。現在、横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局、ヨコハマアートサイト事務局を行政などと協働で担当。またNPO法人アートNPOリンク理事・事務局長として、厚生労働省障害者芸術文化活動普及支援事業の連携事務局を担当。NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク理事。NPO法人子どもと文化全国フォーラム理事。「子ども白書」編集委員。愛知大学、跡見学園女子大学非常勤講師。
田中 真実 (認定NPO法人STスポット横浜 事務局長・副理事長)
1984年東京生まれ。お茶の水女子大学卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科修了。2008年STスポット横浜入職。文化施設や芸術団体と学校現場をつなぐ横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局、地域文化をサポートするヨコハマアートサイト事務局、障害福祉と芸術文化をつなぐ神奈川県障害者芸術文化活動支援センターを行政などと協働で運営。NPO法人アートNPOリンクスタッフ。NPO法人アクションポート横浜理事。
戸舘 正史(アートマネジメント、文化政策)
公共ホール、美術館、中間支援機関などでの勤務を経て 2018年から2023年まで愛媛大学社会共創学部寄附講座「松山ブンカ・ラボ」ディレクター。みなと芸術センター研究機能専門参与、港区文化芸術活動サポート事業調査員、小金井市芸術文化振興計画推進委員会委員長、都民芸術フェスティバル(音楽部門)外部評価員などを務める。日本文化政策学会会員。四国学院大学非常勤講師。共著『芸術と環境』(論創社、2012)、『アートはいつアートになるのか(仮)』(水曜社、2025年秋刊行予定)など。
上地 里佳(沖縄アーツカウンシル チーフプログラムオフィサー)
1988年沖縄県宮古島市生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、2013年東京アートポイント計画「三宅島大学」のアートマネージャーとして携わる。2014年より富山県氷見市を拠点とするアートNPOヒミングのアートマネージャーとして、市民とアーティスト、行政との協働のかたちを模索しながら、アートプロジェクトの現場運営を担う。2016年からはアーツカウンシル東京にて、東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Labを担当。2021年より現職。
ゲスト
小野江 麻里子(舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)事務局長)
2006~17年PARC – 国際舞台芸術交流センターにてTPAM in Yokohamaプログラム・オフィサーとして国際プラットフォーム事業に携わる。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)の設立に参加し、2013年より事務局長として従事。2019年4月〜2025年3月まで理事長兼事務局長。2009年文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてエジンバラ、ロンドンに滞在。認定NPO法人STスポット横浜、特定非営利活動法人国際舞台芸術交流センター、公益社団法人 全国公立文化施設協会、公益財団法人現代人形劇センター理事。文化庁文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けた検討会議委員。
2024年度の「次世代の芸術創造を活性化する研究助成」助成対象者、一般社団法人associations/地域と文化と制度の研究会による研究成果や提言内容を共有する報告会、「地域文化を支える仕組みの30年を振り返る
これまでの議論をこれからの実践につなげるために必要な基盤とは?」を開催します。
開催日時:2025年9月11日(木)18:00-19:45
2022-24年度の3年間の助成期間を終了した一般社団法人全国小劇場ネットワーク「民間小劇場が連携し、地域に創造的な環境を築くプロジェクト」の報告会および第8回全国小劇場ネットワーク会議 in 東京/森下スタジオを実施いたします。
重要な役割を担うことが期待される海外のアーティスト、アーツ・マネジャーに、森下スタジオを拠点とする滞在機会を提供します。
フライト・グラントは、日本を拠点に活動する芸術家・制作者・舞台技術者を対象に、海外への渡航費を支援するプログラムです。
正式に招聘を受け海外で実施される本公演、コンペティションなどへの参加を支援します。