セゾン・アーティスト・イン・レジデンスでは、ヴィジティング・フェローとして韓国を拠点にインディペンデント・プロデューサーとして活動されているコ・ジュヨン氏をお迎えいたします。
コ・ジュヨン氏は2011年、当財団のヴィジティング・フェローとして来日しました。その後、インディペンデント・プロデューサーとして韓国と日本のアーティストと数多くのプロジェクトを手掛けています。また、2016年〜2020年、TPAMプログラム・ディレクターを務めるなど、日韓の舞台芸術を橋渡すキーパーソンとして活動されています。
また、現在、「演劇とは何か、この時代、社会において、演劇、あるいは芸術の役割は何であるべきか」という問いのもと、障がいを持つ人、セクシュアル・マイノリティー、被災者、難民など、いわゆるソーシャル・マイノリティの人々とアートの間でできることを探求しています。
今回の来日では、日本で同様の社会とアートの間で活動をしている人々に出会い、対話をすることで、自身の視野を広げるとともに、今後の国際的な連帯の可能性を見出したいとお考えです。
滞在期間中、本テーマに基づいて日本の舞台芸術の状況や背景などを理解していただくため、舞台芸術関係者との交流を予定しております。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
滞在テーマ
日本におけるソーシャル・マイノリティの芸術活動
滞在期間
2023年1月4日(水)― 2月17日(金)
滞在場所
森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)
令和4年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
プロフィール等の詳細は以下からご覧ください。
来日者のご紹介
Vulnerability – 脆弱性
パリを拠点に活動する振付家、パフォーマンス・アーティストのソルール・ダラビが、脆弱性をテーマにワークショップを開催します。
ダラビ氏は現在、新作『Mille et une nuits(千夜一夜)』の創作の一環として、人間の声と身体の関係に着目し、不自然な声という特殊な美学を探るリサーチを行っています。トランスジェンダーとして、身体から声を切り離す試みは人間の声と身体の既成の関係を変える政治的な美学と考えるダラビ氏は、ワークショップでは、脆くて弱いという一見、ネガティブな意味に捉えられる脆弱性を、あらゆる限界、あらゆる恐怖、あらゆる不可能性、あらゆる規範を超える最大の力として参加者とともに賞賛する試みを行います。
日時:2022年12月15日(木) 19:00-21:00
会場:森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)
申込方法:以下のGoogleフォームからお申し込みください。
Google Form: https://forms.gle/FqRdoZDLVpABQwbU9
・参加費:無料
・定員:15名
・参加対象:18歳以上
・言語:英語(簡易通訳のサポート有)
ワークショップの詳細や、ダラビ氏の滞在内容やプロフィール:以下のリンクをご参照ください。
https://www.saison.or.jp/vf2022_sorour_ws
https://www.saison.or.jp/vf2022_sorour_intro
問い合わせ先:residency@saison.or.jp
主催:公益財団法人セゾン文化財団
助成:令和4年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
「Mille et Une Nuits – 千夜一夜」
パリを拠点に活動する振付家、パフォーマンス・アーティストのソルール・ダラビによるトーク。
2013年からフランスを拠点に、パリとベルリンを行き来しながら活動するイラン出身のトランスアーティストで、現代のイランと「シルクロード」諸国におけるクィア神話としてのシェヘラザードの人物像に関するリサーチをもとにした最新プロジェクトを紹介する。
このリサーチにおいて、ソルールは愛と柔和とともに、戦いと怒りの神話的側面を浮き彫りにし、クィア・フェミニストの本質的な関わりを理解しようと試みる。
日時:2022年12月8日(木) 16:00-16:45
会場:廣東會館倶樂部(横浜市中区山下町118-2)
参加方法:参加方法:本トークはYPAMエクスチェンジの一環として実施いたします。YPAMのプロフェッショナルにご登録の上、ご参加ください。(https://ypam.jp/)また、当日の言語は英語ですが、日本語同時通訳をスマートフォンやPCのウェブブラウザで聞くことができますので、同時通訳をお聞きになりたい場合は、デバイスとイヤフォンをご持参ください(アプリのインストールは不要です)。
ソルール氏の滞在内容やプロフィール:以下のリンクをご参照ください。
https://www.saison.or.jp/vf2022_sorour_intro
https://www.saison.or.jp/vf2022_sorour_talk
主催:公益財団法人セゾン文化財団
助成:令和4年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
「ダイナミックなトライアングル:アーティスト、インスティテューション、観客−中国のケーススタディ」
Shanghai Dramatic Arts Centre(SDAC、上海話劇芸術中心)の国際プロジェクトのディレクター、オフェリア・ジアダイ・ホァン氏によるトーク。
「舞台芸術のエコシステムにおいて、個々のアーティストとインスティテューションの関係は最も重要なものの一つである。劇場やフェスティバルなどのインスティテューショナルなプラットフォームは、アーティストと観客の接点であるばかりではない。芸術作品がどのように作られ、観客に受け入れられるかを仲介することもできる。しかし、ここ3、4年、特にパンデミック以降、多くの中国人アーティストが、従来の制度的な制作の枠組みの外で観客とつながる自らの主体性をますます意識するようになっている。本トークでは、中国におけるこのような現象の観察結果を共有し、アーティスト、インスティテューション、観客の間の新しい相互依存の形を想像することを目的としている。」 (オフェリア・ジアダイ・ホァン)
日時:2022年12月8日(木) 15:00-15:45
会場:廣東會館倶樂部(横浜市中区山下町118-2)
参加方法:参加方法:本トークはYPAMエクスチェンジの一環として実施いたします。YPAMのプロフェッショナルにご登録の上、ご参加ください。(https://ypam.jp/)また、当日の言語は英語ですが、日本語同時通訳をスマートフォンやPCのウェブブラウザで聞くことができますので、同時通訳をお聞きになりたい場合は、デバイスとイヤフォンをご持参ください(アプリのインストールは不要です)。
ホァン氏の滞在内容やプロフィール:以下のリンクをご参照ください。
https://www.saison.or.jp/vf2022_ophelia_intro
https://www.saison.or.jp/vf2022_ophelia_talk
主催:公益財団法人セゾン文化財団
助成:令和4年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
ケアマネジメントを用いたアーティスト支援の提言作成報告
2023年度の「次世代の芸術創造を活性化する研究助成」助成対象者、ケアまねぶによる研究成果や提言内容を共有する報告会を開催します。
開催日時:2024年9月10日(火)19:00-20:45
長田における在住外国人の「文化権」について考察と実践を重ねた一年間の報告
2023年度の「次世代の芸術創造を活性化する研究助成」助成対象者、横堀ふみ氏による研究成果や提言内容を共有する報告会を開催します。
2023年度のAIR事業としてオーストラリアのフッツクレイ・コミュニティ・アーツに滞在したマユンキキ氏と田村かのこ氏による報告会を開催します。
Visiting Fellows offers artistic development opportunities for international artists and arts managers to research the contemporary performing arts scene in Japan.