暴力——自己防衛のための芸術的戦略についての考察
「Architectures of Violence」(2023)より nadjim bigou-fathi & soto laborによるパフォーマンス『Frsh (recherche d’objet dans une poche)』の様子
Photo: Mariana Machado
2024年10月に現代舞台芸術フェスティバル「Festival Belluard Bollwerk」(スイス・フリブール)のディレクターに就任した、エリザ・リープシュ氏によるトーク。
「私たちは日々、不可解な形の目に見えない暴力や想像を絶する恐怖に直面しています。現代は、資本主義的なネクロポリティクスが私たちの身体の生死を規定している時代です。セゾン文化財団でのレジデンスの一環として、土地、国家、国境、健康(を管理する権力)、ジェンダー、家族、国家、警察、ファシズム、ナラティブといった枠組みにおける暴力と、その展開に関するキュラトリアル・リサーチをおこないます。
私たちの身体、環境、テクノロジー、官僚主義、規範、ナラティブなどを通じて暴力を経験し続けるとき、私たちはどのように暴力と関わり、反応し、考察することができるのでしょうか。暴力はどのようなファンタジーを生み出すのでしょうか。また、時間が経っても解放や救済が得られないとき、私たちはどのような創造や表現をおこなうことができるのでしょうか。そして、自己防衛と抵抗の芸術的戦略とはどのようなものでしょうか。
ブリュッセルのBeursschouwburgでは「Architectures of Violence. 3 days on borders, fences and hijacking public space」や「In Harm’s Way. A conversation about sexual violence, self-defense and artistic strategies」を企画しました。国境を越えた連帯と一時的なコミュニティの空間構築のためのツールとしてアートを理解し、共有し、つながりを創り出すために、私のこれまでの芸術的リサーチと共同キュレーションの実践についてお話します。(エリザ・リープシュ)」
イベント概要
日時:2024年12月2日(月) 19:00-20:30
会場:森下スタジオ
登壇者:エリザ・リープシュ
※日英逐次通訳
※定員15名
※要申込
申込方法
■アーカイブ配信視聴方法
以下のフォームからお申し込みください。
Google Form:https://forms.gle/i91LZHcwUpaH8yxm9
登壇者のプロフィール等の詳細は以下をご覧ください。
https://www.saison.or.jp/vf2024_eisaliepsch
主催:公益財団法人セゾン文化財団
※「助成事業に係る広報活動やネットワーク構築」の一環として本報告会を実施します。
フライト・グラントは、日本を拠点に活動する芸術家・制作者・舞台技術者を対象に、海外への渡航費を支援するプログラムです。
正式に招聘を受け海外で実施される本公演、コンペティションなどへの参加を支援します。
カナダのモントリオールの舞台芸術祭フェスティバル・トランスアメリーク(Festival TransAmériques)がフェスティバル期間中に開催するアーティスト・イン・レジデンスConversations on Performanceに参加するアーティストを募集します。
インドのアーメダバードを拠点に活動するパフォーマンス・アーティストで、「Conflictorium (Museum of Conflict :紛争のミュージアム)」等での活動を通じて紛争や分断に創造的な方法で橋を架けることを目指してきたアヴニー・セティ氏によるトークを開催。
ヴィジティング・フェローとして、インドのアーメダバードを拠点に活動するパフォーマンス・アーティストのアヴニー・セティ氏をお迎えいたします。
この度、当財団で行っていました森下スタジオ常勤職員募集への応募を、2025年1月13日(月・祝)の23:59にて締め切らせていただきました。
ご応募くださいました皆様に御礼申し上げます。