セゾン・アーティスト・イン・レジデンスでは、ヴィジティング・フェローとして台湾を拠点に活動する振付家で演出家のユー・イェンファン氏をお迎えいたします。
ユー氏は国立台北芸術大学の学生時代から台湾のKu & Dancersのメンバーとして活動し、オハイオ州立大学で振付の修士号を取得後、米国のBebe Miller Companyのメンバーとして活動しています。2008年から振付家として創作を始め、日常、記憶、旅、歩くなどをテーマにした作品を台湾内外で発表。また、2013年から異なるジャンルの若手アーティストのコレクティブの活動、「Project MuoMuo」や、Horse Dance Companyを始めとする台湾のダンスカンパニーや劇団とのコラボレーションを多数、行っています。
今回の来日では、ユー氏の家族の歴史を紐解くリサーチとして、日本の植民地時代に日本に渡り、印鑑職人として働いていた祖父や大叔父の仕事や体験に迫ります。日本に暮らしていた祖父の記憶をユー氏の身体を通じて追体験することで、これまでに言説化されていなかった歴史を暗黙知として提示する構想です。
滞在期間中、日本の舞台芸術の状況や背景、魅力などを理解していただくため、舞台芸術関係者と交流していただく予定です。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
滞在テーマ
A Trace Into Family History: Between 1920s〜1940s
滞在期間
2023年1月24日(火)― 2月23日(木)
滞在場所
森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)
※森下スタジオで、2月2日(木)19:00~アーティスト・トークを、2月7日(火)及び9日(木)19:00~ワークショップを開催予定。詳細は当財団のウェブサイトで発表いたします。
令和4年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
プロフィール等の詳細は以下からご覧ください。
来日者のご紹介
2020-22年度の3年間の助成期間を終了した神谷俊貴による事業「誰でも使える本格的な稽古場・作業場を整備する」の報告会およびディスカッションを実施いたします。
2022年度のAIR事業としてオーストラリアのフッツクレイ・コミュニティ・アーツに滞在したマユンキキ氏と田村かのこ氏による報告会を開催します。
フッツクレイ・コニュニティ・アーツとの交流事業の一環として、マユンキキさんと田村かのこさんを、オーストラリアに派遣いたします。