身体に刻み込む——傷と証言 (Marking the body: wound and witness)
インドのアーメダバードを拠点に活動するパフォーマンス・アーティストで、「Conflictorium (Museum of Conflict :紛争のミュージアム)」等での活動を通じて紛争や分断に創造的な方法で橋を架けることを目指してきたアヴニー・セティ氏によるトークを開催いたします。セティ氏がこれまでにおこなったパフォーマンスや、携わってきたプロジェクトのコンセプト・実際の取り組みについて紹介します。
「このトークでは、インド・グジャラート地方の心理社会的な地形によって形作られた、“記憶の場所”として、そして“証言”としての身体について語ります。私のパフォーマンス実践では、暴力の歴史や集合的な記憶が宿る場所を探求し、身体を媒体として、記憶と忘却、破裂と修復の間にある緊張関係を読み解きます。
このような、異なるナラティブが交錯し、沈黙が共有される場所の中で、私の実践は公道、教室、舞台といった個人的・集合的な歴史が交わる空間において展開されます。振付の探求と身体的な実践を通じて、身体を“記録を刻む場”であり、かつ“抵抗の手段”として捉え、トラウマと回復力(レジリエンス)の交差点を描き出します。
今回は、集団的な内省の場を提供し、パフォーマンスをキュレーション的な行為として捉えます。時には、既存の動きの枠組みを問い直すことを通じて、歴史、記憶、つながりの可能性、そして再生について親密かつ公的に向き合う機会となるでしょう。(アヴニー・セティ)」
イベント概要
日時:2025年2月5日(水) 19:00-20:30
会場:森下スタジオ
登壇者:アヴニー・セティ
※日英逐次通訳
※定員15名
※要申込
■アーカイブ動画
登壇者のプロフィール等の詳細は以下をご覧ください。
https://www.saison.or.jp/vf2024_avnisethi
主催:公益財団法人セゾン文化財団
※「助成事業に係る広報活動やネットワーク構築」の一環として本報告会を実施します。
2024年度の「次世代の芸術創造を活性化する研究助成」助成対象者、一般社団法人associations/地域と文化と制度の研究会による研究成果や提言内容を共有する報告会、「地域文化を支える仕組みの30年を振り返る
これまでの議論をこれからの実践につなげるために必要な基盤とは?」を開催します。
開催日時:2025年9月11日(木)18:00-19:45
2022-24年度の3年間の助成期間を終了した一般社団法人全国小劇場ネットワーク「民間小劇場が連携し、地域に創造的な環境を築くプロジェクト」の報告会および第8回全国小劇場ネットワーク会議 in 東京/森下スタジオを実施いたします。
重要な役割を担うことが期待される海外のアーティスト、アーツ・マネジャーに、森下スタジオを拠点とする滞在機会を提供します。