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森下スタジオセゾンAIR
2023/08/02

セゾンAIRパートナーシップ来日者の紹介

セゾン・アーティスト・イン・レジデンスでは、フッツクレイ・コニュニティ・アーツとの交流事業の一環として、オーストラリア、メルボルンを拠点にダンス分野で活動するナヨカ・ブンダ・ヒース氏をお迎えします。

ブンダ・ヒース氏はオーストラリアの先住民、Wakka Wakka、Ngugi(クイーンズランド)とBirrpai(ニュー・サウス・ウェールズ)のルーツを持ち、アボリジナル・センター・オブ・ザ・パフォーミング・アーツでディプロマを取得後、ビクトリア芸術大学でダンスを学びました。卒業後、バンガラ・ダンス・シアターの研修生として青少年教育プログラムの指導に関わり、現在、先住民のダンスカンパニー、チャンキー・ムーブのコーディネーターを務めています。

自身の振付作品としては、2019年、オーストラリアでの政府当局によるアボリジニの若者の強制移住に関する家族の歴史を語るレクチャー・パフォーマンス、『Blood Quantum(血の含有率)』を発表。自身の母方の祖父母の幼少期の出来事を出発点に、3世代にわたる「盗まれた世代」のトラウマとその制度の影響を描く作品として注目を集めました。また、『Blood Quantum』に次ぐ、『Birrpai』(2021年)では植民地時代にアマチュアの写真家、トーマス・ディック(1877―1927)が捉えたBirrpaiの写真をもとに父方の先祖の歴史を取り上げ、メルボルンのグリーンルーム・アワードで、ダンス・ベスト・デュオ/アンサンブル賞を受賞しました。

今回の来日では、日本とオーストラリアの先住民の文化芸術活動に関する理解や対話の場を創出する目的で、アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバーであり、国内外のフェスティバルで作品を発表するアーティストのマユンキキ氏と、アートトランスレーターとして現代アートや舞台芸術の現場で活動する田村かのこ氏とともに東京、北海道を巡ります。

滞在期間
2023年8月15日(火)― 9月11日(月)

滞在場所
森下スタジオ(東京都)、天神山アートスタジオ(北海道)

※※森下スタジオで、8月17日(木)19:00~アーティスト・トークを、8月28日(月)19:00~ワークショップを開催予定。詳細は当財団のウェブサイトで発表いたします。

令和5年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」

プロフィール等の詳細は以下からご覧ください。
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